毎日俳壇 | 2013年12月16日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2013年12月16日より抄出

霜月の一番星に鎌の月 北阪英一

かけそばに玉子落して十二月 松山蕗州

長き夜やすこやかに鳴る古時計 浅井清比古

百円の缶コーヒーや秋の風 岡村還

はるかなる海を眺めて七五三 佐々木元嗣


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2013年12月16日

霜月の一番星に鎌の月 河内長野市 北阪英一
【軽舟先生評】夕空に鎌のような三日月と一番星がさえざえと輝く。霜月らしい空気の冷たさを感じる。

かけそばに玉子落して十二月 由利本荘市 松山蕗州
【軽舟先生評】十二月としたのがよい。小腹を満たすかけそばに浮かんだ玉子の黄身がほっとさせる。

旋盤の一つ明りの夜なべかな 川口市 平山繁寿
長き夜やすこやかに鳴る古時計 名古屋市 浅井清比古
野良猫のつかずはなれず末枯るる 宮城 藤井儀和
百円の缶コーヒーや秋の風 川崎市 岡村還
立冬や湯気立つ飯と梅干と さいたま市 佐々木力
長き文書きたくなりぬ冬はじめ 大阪市 永井経子
金券屋ばかり混み合ふ初時雨 東京 野上卓
はるかなる海を眺めて七五三 奈良市 佐々木元嗣
舟唄と下る小舟や白秋忌 奈良 簗川和夫
新しき木道を継ぎ水葵 新潟市 小林一之


衒叟 / 4sun.jp