毎日俳壇 | 2014年01月20日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年01月20日より抄出

母と子の月日は淡し都鳥 川井里子

年取つて何が目出たし年明くる 嶋田武夫

緞通の藍深き奥座敷かな 太田明美

冬菜畑しやがめば影もしやがみけり 衣川登代

数へ日や灯りてくらきたこ焼屋 亀岡和子


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年01月20日

母と子の月日は淡し都鳥 富士吉田市 川井里子
【軽舟先生評】子が巣立って会うことは減っても母の思いは変わらない。都鳥が謡曲「隅田川」を暗示する。

年取つて何が目出たし年明くる 香取市 嶋田武夫
【軽舟先生評】いまさら何がめでたいものか。そうぶちまけながら、それでもなぜかめでたさが出ている。

聖夜なり枕辺照らす読書灯 大阪市 佐竹三佳
なまはげの行きも帰りも酒臭し 秋田市 嶋田由紀夫
緞通の藍深き奥座敷かな 松本市 太田明美
冬菜畑しやがめば影もしやがみけり 福知山市 衣川登代
短日や掃除機かくる修行僧 横浜市 村上玲子
チェンバロを弾く白い手や冬灯 西都市 子安美和子
角打ちの足速に去る師走かな 長崎市 原田やすこ
数へ日や灯りてくらきたこ焼屋 豊中市 亀岡和子
冬の蝶日の菜園にまぎれつつ 兵庫 井上節夫
短日の瞬いてつく蛍光灯 つくば市 小川井子


衒叟 / 4sun.jp