毎日俳壇 | 2014年01月27日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年01月27日より抄出

放たれて全身狩の犬となる 松江山水子

幾重にも白きたてがみ冬の海 九鬼勉

夕暮の薄彩みの町暖炉燃ゆ 小川舟治

プレートの鬩ぐ列島年詰まる 吉竹純

けんけんに遊ぶ礎石や散紅葉 富田範保


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年01月27日

放たれて全身狩の犬となる 松阪市 松江山水子
【軽舟先生評】「全身」の一語で猟犬の四肢の先までみなぎる緊張感と躍動感が伝わってきた。

幾重にも白きたてがみ冬の海 延岡市 九鬼勉
【軽舟先生評】沖から寄せてくる白波を白きたてがみと見立てたわけだが、勇壮で冬の海らしい。

夕暮の薄彩〔だ〕みの町暖炉燃ゆ 京都市 小川舟治
雪催客なきバスの折り返す 鯖江市 木津和典
背伸びして焼藷を買ふ子供かな 坂東市 林秀峰
プレートの鬩〔せめ〕ぐ列島年詰まる 東京 吉竹純
けんけんに遊ぶ礎石や散紅葉 弥富市 富田範保
耳さとき大型犬や花八ツ手 高崎市 福田怜子
熱燗や甲斐性なしの意気地なし 伊丹市 奥本七朗
昼の海おだやかなりし冬至かな 周南市 河村弘
弁当を温めてをり焚火番 川口市 平山繁寿
山国の駅舎を灯し年暮るる 豊田市 小沢光洋


衒叟 / 4sun.jp