毎日俳壇 | 2014年02月10日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年02月10日より抄出

鶏の目のうらがへる寒さかな 杉森日出夫

猫抱いて女同士の御慶かな 堀野一郎

輪中村青く沈みて月冴ゆる 金子嘉幸

風やみし尾根の入り日や鹿の声 中村和男

集落を南面に抱き山眠る 可知豊親


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年02月10日

鶏の目のうらがへる寒さかな 市川市 杉森日出夫
【軽舟先生評】寒さのあまり白目を剥いているのか。江戸絵画の奇想の系譜に連なるような「うらがへる」。

猫抱いて女同士の御慶かな 沼津市 堀野一郎
【軽舟先生評】なんだか女同士もニャーニャー言っているみたい。作者の皮肉な目の効いた世俗的な正月詠。

陰膳に置く太箸の白さかな 小平市 土居ノ内寛子
餅を焼く単身赴任最後の日 茅ケ崎市 清水呑舟
輪中村青く沈みて月冴ゆる 可児市 金子嘉幸
冬萌やユニセフギフト注文す 福島市 清野幸男
風やみし尾根の入り日や鹿の声 青梅市 中村和男
集落を南面に抱き山眠る 名古屋市 可知豊親
寒菊や一人暮しの日曜日 東京 東賢三郎
農を継ぐ人減りて村寒きかな 秋田市 嶋田由紀夫
ランナーをゴールに包む毛布かな 周南市 河村弘
たなごころまだ熱いチャイもてあます 兵庫 桜井雅恵


衒叟 / 4sun.jp