毎日俳壇 | 2014年02月24日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年02月24日より抄出

空港も河口も分かず吹雪きけり 小林一之

墨香の仄かに甘き雪夜かな 太田明美

さみしさの谺してゐる耳袋 木村史子

室咲や二階の広き喫茶店 荒木かず枝

牛丼にコツンと割りし寒卵 上田秋霜


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年02月24日

空港も河口も分かず吹雪きけり 新潟市 小林一之
【軽舟先生評】茫漠たる吹雪の大景を格調高く詠っている。河口の先には荒れた日本海が広がっているはず。
墨香の仄かに甘き雪夜かな 松本市 太田明美
【軽舟先生評】雪の降る夜に静かに墨をおろす。その香りを仄かに甘いとまで感じる作者の心持ちが快い。
大寒や富士見坂より引き返す 東京 松崎夏子
さみしさの谺してゐる耳袋 東京 木村史子
図書室の天井高し冴返る 宇部市 阿部高麗子
ショールして後ろ映せる鏡かな 東京 神谷文子
室咲や二階の広き喫茶店 奈良市 荒木かず枝
嫁に受く安産守り冬桜 豊中市 谷良子
夫と子に就職遠し冬かもめ 霧島市 久野茂樹
牛丼にコツンと割りし寒卵 奈良市 上田秋霜
巻きずしの海苔つやつやと女正月 姫路市 前田嘉代
旧任地無人駅舎に寒牡丹 名古屋市 浅井清比古

衒叟 / 4sun.jp