毎日俳壇 | 2014年03月10日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年03月10日より抄出

毎日が一人暮らしや枇杷の花 中川潤二

卵焼詰めて弁当春めきぬ 佐竹三佳

牧場に夕映移る余寒かな 田谷敬子

狐鳴く町から消えし赤電話 正木千鶴子

石段の隅に日差や冬菫 井門さつき


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年03月10日

毎日が一人暮らしや枇杷の花 奈良 中川潤二
【軽舟先生評】新しい一日が来るたびに一人であることを実感する。枇杷の花のように穏やかで静かな暮らし。
卵焼詰めて弁当春めきぬ 大阪市 佐竹三佳
【軽舟先生評】長い菜箸を器用に使って弁当のおかずを詰めていく。卵焼を詰めたらぱっとはなやいだ。
牧場に夕映移る余寒かな 八王子市 田谷敬子
狐鳴く町から消えし赤電話 山口市 正木千鶴子
造船所冬たんぽぽの絮とべり 奈良市 荒木かず枝
春めくや幟はためく自転車屋 野田市 塩野谷慎吾
スカーフに箪笥の匂ひ春隣 横浜市 畠山洋二
水仙と聖書とタイプライターと 船橋市 小沢光世
根の赤きはうれんさうや母恋し 日高市 落合清子
卓上の眼鏡と葉書日脚伸ぶ 千葉市 畠山さとし
石段の隅に日差や冬菫 今治市 井門さつき
機音のかそけき雪の十日町 水戸市 安方墨子

衒叟 / 4sun.jp