毎日俳壇 | 2014年03月17日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年03月17日より抄出

パンジーを植ゑたる花壇退職す 植松徳延

待つ五分長し雪降る雪積もる 喜納とし子

額髪あげて書きもの春浅し 木村史子

赤飯にかける胡麻塩春立てり 山田加代子

オルガンに届く日差や春隣 田代真一


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年03月17日

パンジーを植ゑたる花壇退職す 四條畷市 植松徳延
【軽舟先生評】自分の家の花壇でも駅前や公園の花壇でもよい。余生に向けて明るい一歩が踏み出される。
待つ五分長し雪降る雪積もる 東京 喜納とし子
【軽舟先生評】約束した人はまだ来ない。畳みかける雪の描写に心情が窺える。今年の大雪ならではの句。
立春のくさめ三つが続けざま 川越市 峰尾雅彦
生来の短躯健啖山笑ふ 香芝市 矢野達生
唇の云ふこと聞かぬ寒さかな 横浜市 守安雄介
額髪あげて書きもの春浅し 東京 木村史子
突堤の端に画架据ゑ風光る 周南市 河村弘
寒灯や書き溜めしもの枕辺に 島根 高橋多津子
老農の家の真上を鳥帰る 秋田市 嶋田由紀夫
赤飯にかける胡麻塩春立てり 箕面市 山田加代子
オルガンに届く日差や春隣 神戸市 田代真一
春寒や客ひとりなる理髪店 芦屋市 水越久哉

衒叟 / 4sun.jp