毎日俳壇 | 2014年03月24日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年03月24日より抄出

法服の下にブラウス木の芽晴 三浦啓作

春隣石段下りて川に沿ふ 小川吉祥子

集落に蜂飼来たる彼岸かな 荒木かず枝

紅梅や空の青さの痛々し 鈴木幸絵

縁先に爪切る夫や春隣  坂巻恭子


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年03月24日

法服の下にブラウス木の芽晴 福岡市 三浦啓作
【軽舟先生評】若い女性裁判官を想像する。作者は法曹界の人。女性の進出をまぶしく見ているのだろう。
春隣石段下りて川に沿ふ 洲本市 小川吉祥子
【軽舟先生評】欲のない描写だけれどいろいろなものが目に浮かぶ。枯色の川原にも春は近づいている。
セミナーは遺書の書方水草生ふ 沼津市 堀野一郎
集落に蜂飼来たる彼岸かな 奈良市 荒木かず枝
寒稽古終へて朝日の眩しかり 奈良市 上田秋霜
冬菊の吹かれて白し無縁墓地 奈良市 伊藤隆
口取のうぐひす餅にきれいな手 川崎市 木村きよみ
紅梅や空の青さの痛々し 名古屋市 鈴木幸絵
縁先に爪切る夫や春隣  日野市 坂巻恭子
春日和漁網繕ふ漁師をり 宇治市 原智夫
木枯や一等星が六つ見ゆ 龍ケ崎市 芳住久江
白鳥の呼び合ふ雪の夕べかな 郡山市 斎藤万亀子

衒叟 / 4sun.jp