毎日俳壇 | 2014年03月31日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年03月31日より抄出

凍蝶に遙かなる日の深空かな 堺成美

下萌や子の自転車は子が磨く 山地美智子

春兆す箸屋ブラシ屋豆かん屋 鈴木利恵子

回廊を素足の僧や浅き春 山崎南風

ししむらに湯浴のほてり亀鳴けり 椎野千代子


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年03月31日

凍蝶に遙かなる日の深空かな 嘉麻市 堺成美
【軽舟先生評】空を飛びめぐった日々を今は遙かに思うばかり。作者の人生の暗喩とも読める一句だ。
下萌や子の自転車は子が磨く 伊丹市 山地美智子
【軽舟先生評】自分のものは自分で大事にする。当たり前のことをきちんと教えられた子どもが凜々しい。
啄木忌会社休みて海に来し 東京 東賢三郎
赦されて仰ぐ大空草萌ゆる 岡崎市 金田智行
春の水小石ゆつくり沈みける 大和市 杉浦正章
校庭にものの芽の影やはらかし 名古屋市 大島知津
春兆す箸屋ブラシ屋豆かん屋 東京 鈴木利恵子
顔寄せて母に応ふる春炬燵 豊中市 清田檀
回廊を素足の僧や浅き春 藤沢市 山崎南風
水音に春の寒さのつのりけり みやま市 末崎充昭
ししむらに湯浴のほてり亀鳴けり 徳島市 椎野千代子
センター試験門が開いて列動く 徳島市 豊田牧

衒叟 / 4sun.jp