毎日俳壇 | 2014年04月28日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年04月28日より抄出

一雨に大きく春の動きけり 葉山芳一

鳥雲につばさ無き身は腕を振り 坂本玄々

木の根開く机一つの駐在所 渡辺邦晴

春寒や役者は奈落だだ走り 段原羊子

筑豊のボタ山消えて霾れり 矢野しげ子


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年04月28日

一雨に大きく春の動きけり 吹田市 葉山芳一
【軽舟先生評】大らかな調べで季節の移ろいを詠いあげた。雨があがって一気に春めいて感じられたのだ。
鳥雲につばさ無き身は腕を振り いわき市 坂本玄々
【軽舟先生評】鳥たちが去った地上で翼のない人間はせめて腕を振って歩く。作者の生き方にも通じるか。
白酒や四人姉妹の膝頭 別府市 渡辺小枝子
初蝶や古城に立てば人恋し 長崎市 田中正和
雨一日静かに降りて水温む 名古屋市 大島知津
木の根開く机一つの駐在所 一宮市 渡辺邦晴
春寒や役者は奈落だだ走り 東京 段原羊子
母の部屋階下に移す暮春かな さいたま市 根岸青子
投稿の職業無職春の雪 常陸太田市 塙経男
筑豊のボタ山消えて霾れり つくば市 矢野しげ子
白梅や古刹の瓦照り返す 神奈川 広井弘太郎
春の空時計と共に暮れてゆく 川越市 清野桃花

衒叟 / 4sun.jp