毎日俳壇 | 2014年06月02日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年06月02日より抄出

船室に島の子の絵や夏近し 葛井早智子

チューリップみな太陽を向いてをり 梅本幸子

夏めくや勝手口なる男下駄 気多恵子

薫風や天守は蔀開け放ち 井門さつき

雛僧の大き眼鏡や栗の花 喜多島啓子


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年06月02日

船室に島の子の絵や夏近し 立川市 葛井早智子
【軽舟先生評】島の暮らしの足になっているフェリー。過疎や高齢化が進んでも子どもたちの絵は明るい。
チューリップみな太陽を向いてをり 奈良市 梅本幸子
【軽舟先生評】花壇に咲きそろったチューリップはまさにこの句の通り。童心に帰ったような素直さ。
夏めくや勝手口なる男下駄 東京 気多恵子
見えてゐて陽炎のバスまだ着かず 水戸市 安方墨子
古着屋に軍服売られ昭和の日 大阪市 中岡草人
研究室泊の娘明易し 大和市 杉浦正章
葉桜や寮歌にうたふ吉田山 香芝市 矢野達生
音もなく明るき雨や著莪の花 千葉市 笹沼郁夫
薫風や天守は蔀開け放ち 今治市 井門さつき
葉桜や暖簾をくぐり昼の酒 青森市 柳野達男
家中の物音鈍し春の風邪 箕面市 今林淡花
雛僧の大き眼鏡や栗の花 東京 喜多島啓子

衒叟 / 4sun.jp