毎日俳壇 | 2014年07月14日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年07月14日より抄出

夕端居旅の話の続き聞く 渡部弘道

卯の花や水溜りある通学路 新原藍

大盛の漁師の飯や額の花 宮田隆雄

諳ずる円周率や行々子 木村繁子

ほうたるや雨後の田川の薄濁り くろさわ遊


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年07月14日

夕端居旅の話の続き聞く 奈良市 渡部弘道
【軽舟先生評】「続き」としたことで長旅だったことがうかがえる。夕空に異国の情景がぼんやりうかぶよう。
卯の花や水溜りある通学路 千葉市 新原藍
【軽舟先生評】通学路とだけ言って子供たちの様子は読者の想像にまかせた句。卯の花がよく似合う。
大盛の漁師の飯や額の花 日南市 宮田隆雄
紫陽花や蕎麦屋に一つ奥座敷 東京 吉竹純
風鈴が迎える島の港かな 大分市 坪内勉
諳ずる円周率や行々子 須賀川市 木村繁子
フロントをベルに呼びたる夏炉かな 横浜市 宮本素子
トラクターの土が路上に初蛙 新潟市 小林一之
梅雨鯰捕りし小川もU字溝 福島市 今野美子
夕焼けにトタンの納屋の錆匂ふ 稲沢市 杉山一三
ぶらんこに尽きぬはなしや夜のふける 立川市 竹崎しずか
ほうたるや雨後の田川の薄濁り 水戸市 くろさわ遊

衒叟 / 4sun.jp