毎日俳壇 | 2014年09月01日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年09月01日より抄出

見渡して出席簿閉づ秋の蝉 太田明美

真菰〔まこも〕刈真菰にすがり刈りすすむ 山中はじめ

星祭単身赴任終りけり 河村葉子

長靴の田舎ぐらしや月見草 矢島晩成

泰山木の花に雨霧濃く淡く 大谷睦雄


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年09月01日

見渡して出席簿閉づ秋の蝉 松本市 太田明美
【軽舟先生評】二学期最初の朝だろう。教壇から見渡す子どもたちの日焼した顔が頼もしい。
真菰〔まこも〕刈真菰にすがり刈りすすむ 津市 山中はじめ
【軽舟先生評】小舟を操って真菰を刈る。足許のおぼつかない作業の様子が中七の描写で見えてくる。
水鶏〔くいな〕鳴く父の蔵書の不審紙 和歌山市 西山純子
遠雷や犬埋めし木の太りけり 奈良市 荒木かず枝
入道雲今日の興亡始まりぬ 可児市 金子嘉幸
星祭単身赴任終りけり 前橋市 河村葉子
長靴の田舎ぐらしや月見草 長野 矢島晩成
帰省駅待つ人のなく山河あり 調布市 佐藤悠紀子
蠅取リボン無理を承知の頼みごと 小平市 八木峰子
泰山木の花に雨霧濃く淡く 西宮市 大谷睦雄
腹這ひになれば涼しき畳かな 堺市 柞山敏樹
汁粉あたため遠泳の子らを待つ 埼玉 酒井忠正

衒叟 / 4sun.jp