毎日俳壇 | 2014年10月13日

毎日俳壇 小川軽舟先生・選

——— 2014年10月13日より抄出

白髪を束ねて軽し十三夜 新原藍

さやけしや店先借りる野草展 若本輝子

秋風や天守に鳶の笛高し 北河覚

鷹渡る大百姓の冠木門 安方墨子

弁当の投げ売りさるる夜寒かな 中岡草人


——— 毎日俳壇 小川軽舟先生・選 2014年10月13日

白髪を束ねて軽し十三夜 千葉市 新原藍
【軽舟先生評】なるほど黒髪より白髪のほうが軽そう。白髪の自分を受け容れた心やすさもあるに違いない。
さやけしや店先借りる野草展 大津市 若本輝子
【軽舟先生評】鉢植えの山野草が商店街の店先を借りて並べられている。そこにだけ野の香りが立つようだ。
秋深し寡婦は小さき部屋に住む 藤沢市 杉野子太郎
校庭の隅の鉄棒木の実ふる 宮崎市 十河三和子
秋風や天守に鳶の笛高し 浜松市 北河覚
老いふたり二階から見る風の盆 豊橋市 河合清
市庁舎の展望ロビー秋日和 香芝市 矢野達生
鷹渡る大百姓の冠木門 水戸市 安方墨子
弁当の投げ売りさるる夜寒かな 大阪市 中岡草人
雨あとのポプラの葉擦れ涼新た 名古屋市 大島知津
吹きだまるはづれ馬券に時雨かな 東京 小林シゲ
夕暮れの手を洗ひをり法師蝉 横浜市 畠山洋二

衒叟 / 4sun.jp