● CYCLOPS 2018.05

● 日本棋院三重県支部連合会

2018年05月19日
隔週で妻と通う囲碁教室。いつものように死活の問題を解いてから、対局。一手ずつ好し悪しを教えてもらいながら、石の効率や眼形を学ぶ。

● 棋書

直樹先生の入門書。説明が懇切丁寧で、「入門書らしい難しさ」が感じられない。NHK囲碁講座のテキストを切り貼って、ファイリング。使うページだけ取り出して、復習を繰り返す。たくさん読んで、たくさん書いて、たくさん石を並べて、楽しみたい。

「囲碁未来」の棋力認定。昨年の9月号から取り組んできて、ずっと50〜60点を繰り返していたが、ようやく84点を採る。

● 大会・対局

日本棋院中部総本部の「第37回 大人のための級位者夏季大会」を申し込む。はじめて大会に出るので、「棋力」の申告に悩む。

ネット碁で弱いボット相手に十連敗して、自身の弱点が「死活」で気づく。大場を狙いすぎて急場を疎かにするので、いつのまにか根拠を奪われてしまい、二眼をつくれず。しかも「二眼をつくれない」に気づくのが遅く、かなり手をいれたあとに、たくさんの石をごっそりとあげられて大敗する。とてつもなく悔しくて怒り心頭だが、自身の弱点に気づくのはとても大切なこと。今は甘んじて負けを受け容れたい。

● 記事

囲碁に学んだ三つの経営の極意

〔抄出〕

――囲碁を楽しむ経営者は多い。囲碁からどんなことを学んでいるか。
経営の複雑性を排除すると、そこには碁盤が存在する。囲碁にない経営の複雑性は、以下の三点のみ。これを除けば両者は極めて似通っている。

① 囲碁は1対1だが経営は複数のプレーヤー
② 石の働き自体はみな同じだが経営は多様性に富む個々の人間が働く
③ 経営には自然災害や恐慌などの外部要因が関係する

1) 経営は事業環境を分析して、経営計画を立て、経営手段を取捨選択して、収益の拡大を図る。ビジネススクールで求められるのは、経営分析と事業計画の立案。囲碁も、形勢を判断して、布石・定石・手筋・ヨセなどの手段を駆使して勝利を目指す。マーケティング分析などは、囲碁の定石や手筋と似ている。

2) 学習方法も共通する。経営は過去のケースを学んで経営の判断能力を身につける。囲碁も、過去の棋譜を研究して検討会などで棋力を養う。どちらもビッグデータの活用で実力が決まる。

3) 「経営戦略」の意味を深く知ることができる。囲碁は、一手一手が非常に重要。前に打った手を活かそうとするあまり、あれこれ策を弄して逆に傷口を広げることも少なくない。経営でも、「あれもやっておこう」とすれば悪手になりがち。充分に検討のうえ「しなければならない」ことを見極めたほうが良い結果を生む。

――40歳になってから囲碁を始めた理由は。
それまでの自身と非連続的なことを始めたかった。特に、織田信長がなぜ囲碁を嗜んだのか研究したかった。桶狭間の合戦で立ったまま食事したという逸話を残すほど、せっかちな人物。信長は、囲碁を通じて合戦をシミュレーションしていたのではないか。一手一手の着手が重要で、悪手を打てば配下の武将が死ぬこともある。伝令が前線の状況を報告しているとき、信長の脳裏には碁盤があって、次の一手を考えて指令を出していたのだろう。

――囲碁を知っていて良かったと思う経験は。
確実に自身の経営能力が高まった。対局が終了した直後は、どちらが勝者でどちらが敗者か判らない。囲碁は、最後まで冷静に判断することを要求される。経営も同じ。囲碁は何回でも失敗できる。経営者は、自覚しないままに企業に対するダメージが広がることもある。経営も、うまくいかないときは徹底的にどこが悪かったか分析する。

――30代で囲碁を始めようとしても途中で挫折するビジネスパーソンは少なくない。
ルール自体は易しいが、囲碁の楽しさに触れるのは上級者か有段者になってから。そこに到るまでに、いかに短期間で学習に時間を投入するか。