小川軽舟 | 選をおえて 2019冬

毎日新聞出版 「俳句あるふぁ」2019年冬号

選をおえて | あるふぁ俳壇 入選作品発表


俳句の作者は、その俳句の最初の読者でもあります。

五七五の言葉の意味だけで伝えられることには限りがあります。その言葉から読者がどんな場面を想像するか。読者の側で連想が広がりイメージが膨らんでいくことが、俳句という詩が成り立つためには欠かせません。

そこで作者の最初のチェックポイントは、できた俳句が読者にどう受け止められるか、まずは読者の側に立って読んでみることです。俳句の推敲の大半はその作業だと言っても過言ではありません。

俳句ができたら一呼吸置いて、今度は読者としてその句に向き合ってみる。それもまた楽しい創作の時間なのです。


小川軽舟 選