制服のリボンほどけて鳥交む
∟ 682

そこゝゝに寮雨降りたり卒業歌
∟ 682|新人会 21.03

図書館の踏台高し春隣
∟ 682|通信句会 36

セーターの萌袖に拭く眼鏡かな
∟ 682|通信句会 36

定食の番茶熱しよ花の雨
∟ 毎日俳壇 21.05.10

革張りに尻しづめたる余寒かな
∟ 681

油絵のナイフ平たしチャーチル忌
∟ 681|新人会 21.02

土曜日のみ来る里子なり水仙花
∟ 681|新人会 21.02

御正忌の灯明に影濃かりけり
∟ 680|通信句会 35

真二つに開くトランクや去年今年
∟ 680|新人会 21.01

握り潰すショッポの箱や冬の月
∟ 680|新人会 21.01

本屋より届くラノベや炬燵猫
∟ 679|新人会 20.12

初雪や旅先に買ふ旅の本
∟ 679|毎日俳壇 20.11.23|毎日俳壇賞

太陽は日々に新し古暦
∟ 毎日俳壇 21.02.01

綿虫や少しかたぶく平和荘
∟ 678|新人会 20.11

警官に守らるゝデモ息白し
∟ 678|新人会 20.11

ひゝらぎの咲けり一〇一号室
∟ 678|新人会 20.11

フリップを掲ぐる知事の赤い羽根
∟ 677|新人会 20.10

弄ぶいぬほゝづきの実なりけり
∟ 677|新人会 20.10

宵闇のベナレスに河けぶるなり
∟ 677|新人会 20.10

封蝋に捺せる指輪や一葉落つ
∟ 677|鷹中央例会 20.10.03

銀杏散るベランダに画架たゝみたり
∟ 676|新人会 20.09

的球のごとりと落つる秋思かな
∟ 676|新人会 20.09

入国のスタンプ粗し夜霧の灯
∟ 676|新人会 20.09

澄みきりて海坂あをし雁渡る
∟ 通信句会 34

仏壇の梨に手をだす夕餉かな
∟ 675

夜はなべて光眩しよ夏の果
∟ 675|新人会 20.08

ばた/\とレジメをあふぐ夜学かな
∟ 674

ヨギーニのまつすぐな背の汗ばめり
∟ 674|新人会 20.07

銀箸に補身湯喰ふ溽暑かな
∟ 674|新人会 20.07


昼顔やポリエステルの服濯ぐ
∟ 673|通信句会 31

朝涼やスマホに払ふラテマネー
∟ 673|新人会 20.06

パチンコに打ち子の並ぶ暑さかな
∟ 673|新人会 20.06

カーテンを閉ぢて映画や天使魚
∟ 672

上申も下知もチャットや風信子
∟ 672|新人会 20.05

写真みな利口に見ゆる四月かな
∟ 672|新人会 20.05

あつけなく告ぐる解雇や鳥曇
∟ 671

営業の靴尖りけり櫟の芽
∟ 671|新人会 20.04

軍服に略綬ずらりと夏隣
∟ 670

法王は足にキスして春落葉
∟ 670

榾の火やコンテナハウス夜を迎ふ
∟ 670|通信句会 29

ラーメンの油てらりと養花天
∟ 通信句会 30

邪神忌のアブサン白く濁りたり
∟ 669

花過の教誨室の灯かな
∟ 669

啓蟄や全一巻に国滅ぶ
∟ 669

アザーンの聞こゆる宿や寒昴
∟ 669|新人会 20.02

トロ箱に氷ましろし鳥の恋
∟ 毎日俳壇 20.04.27

年尽きてカジノは街を眠らせず
∟ 668|通信句会 28

マフラーのまゝに勝訴を掲げたり
∟ 668|新人会 20.01

旧正や白乾児にほふ町中華
∟ 毎日俳壇 20.03.02

冬晴やシャンパン冷ゆる納車式
∟ 667

地下鉄にリュック抱ふる寒暮かな
∟ 667|新人会 19.12

キャバ嬢のタバコ細しよ寒き朝
∟ 667|新人会 19.12

熱学の教科書厚し地虫鳴く
∟ 666|通信句会 27

みづうみに稲穂の風よ街の灯よ
∟ 666|新人会 19.11

人類の錆びそめてゐる銀河かな
∟ 665|新人会 19.10

出張の雲の迅しよ九月尽
∟ 665|新人会 19.10

エチュードに音符びつしり星月夜
∟ 665|新人会 19.10

やはらかく鞄を拭ふ居待かな
∟ 664|新人会 19.09

寿司桶にバラン貼りつく盆供かな
∟ 664|中央例会 19.09.07

スコッチの氷まどかに宵の夏
∟ 664|通信句会 26

石鎧ふ最高裁の西日かな
∟ 664|通信句会 26

くつわ虫嫌はれ役を買ひにけり
∟ 663

枕辺に探す電話や秋の風
∟ 663

リコールの広告小さし朝曇
∟ 663|新人会 19.08

八月の空なんどでも晴れるなり
∟ 662|毎日俳壇 19.07.29

道頓忌ぎら/\と陽のしづみけり
∟ 662|毎日俳壇 19.07.23

教会の長椅子硬し百合の花
∟ 662|通信句会 25

予告また予告の映画四月尽
∟ 662|通信句会 25


星座忌のカーテンの房垂れゐたり
∟ 661

リビングにアイロンにほふ昼寝かな
∟ 661|新人会 19.06

かぎろへる街の高さを朝しづか
∟ 660|新人会 19.05

ホステスの名刺に蝶や宵の春
∟ 660|新人会 19.04

居並びて法服黒し花の冷
∟ 660|通信句会 24

花冷の昨日のまゝの机上かな
∟ 659

妻とゐるカウチ広しよ花ぐもり
∟ 659|新人会 19.04

厨房に吊らるゝ鍋や木の芽雨
∟ 659|新人会 19.04

残業に白シャツの袖まくりけり
∟ 毎日俳壇 19.06.24

雪池忌の天丼の並たのみけり
∟ 658|新人会 19.03

饅頭に焼印ありぬ建国日
∟ 658|新人会 19.03

満天の星しづもれる山火かな
∟ 658|中央例会 19.03.02

居酒屋に空瓶ならぶ遅日かな
∟ 毎日俳壇 19.05.20

栞せる本の寂しよ若葉風
∟ 新人会 19.05

裸木や徒歩七分の父の家
∟ 657|新人会 19.02

釈台を打つ張扇や村時雨
∟ 657|通信句会 22

旅先に余る硬貨やミモザ咲く
∟ 657|新人会 19.01

耳朶の紅き少女や弓始
∟ 656|中央例会 19.01.19

映写機のひかりに塵や年移る
∟ 656|新人会 19.01

帆を揚ぐる北前船や寒昴
∟ 656|新人会 19.01

あけぼのに池しづかなる寒鴉かな
∟ 通信句会 23

春風やちひさき象のすべり台
∟ 毎日俳壇 19.03.18

枯欅珈琲を手に出勤す
∟ 655|新人会 18.12

川底にゆるゝ陽ざしよ枯木道
∟ 655|主宰吟行 18.11.23

つまみては齧るあられや十三夜
∟ 654|通信句会 21

畳みたるフリース高し十二月
∟ 654|新人会 18.11

かほ洗ふみづの固さやそゞろ寒
∟ 654|中央例会 18.11.10

軍艦の褪せし舵輪や冬送る
∟ 新人会主宰吟行 19.01.20

答礼をかへす兵士や冬の波
∟ 新人会主宰吟行 19.01.20

路地裏の文化住宅小鳥来る
∟ 653

旅宿の小さき机や朝寒し
∟ 653

秋扇平家の海を眺めをり
∟ 653|新人会 18.09

秋涼し注射へ腕を伸ばしけり
∟ 652|新人会 18.09

鍵落とす郵便受やちゝろ鳴く
∟ 652|新人会 18.09

朝焼や双手に受くる応量器
∟ 652|通信句会 20

居酒屋に懸くる上着や新豆腐
∟ 新人会 18.11

手相見の丸椅子硬し蚯蚓鳴く
∟ 651

遠山を隠す地雨や扇置く
∟ 651

うらゝかや牛の踏みゆく水たまり
∟ 新人賞 47

弔電のひろき余白や秋灯
∟ 毎日俳壇 18.10.22

短夜や嚙みしめてゐる涙巻
∟ 650

神の杜背負ふ鳥居や青田波
∟ 650

手妻師の影絵の跳ぬる我鬼忌かな
∟ 650


耳飾はづす左手えごの花
∟ 649

襖絵に翔けゐる竜や梅雨の月
∟ 649

かたはらの妻の寝息よ夜の秋
∟ 毎日俳壇 18.08.20

道化師の黒き泪や晩夏光
∟ 新人会 18.08

指揮棒をかざす額や灯涼し
∟ 648

洋食に味噌汁のつく薄暑かな
∟ 648

‪ナプキンにくるむフォークや灯涼し
∟ 通信句会 19

峰雲や箱の積まるゝ模型店
∟ 新人会 18.07

ハンガーに睡る背広や菜種梅雨
∟ 647

ぼんぼりにだらりの帯ぞ鐘霞む
∟ 647

若葉風ブレイシーズをはづしけり
∟ 新人会 18.06

信号の顎に地名や姫女苑
∟ 新人会 18.06

惜しみなく空まさをなり田水張る
∟ 毎日俳壇 18.06.12

鳥雲に有平棒の息づきぬ
∟ 646

忘れ雪街は曙光を敷きにけり
∟ 646

掌にボンボニエール弥生尽
∟ 新人会 18.05

しほさゐの遠ざかりゆく雲雀かな
∟ 645

どんぶりに箸休ませて初雀
∟ 644

ひとすぢの澪しづみゆく朧かな
∟ いつか句集を作るために 18.03.11

聖堂は巨き楽器や旱星
∟ 毎日俳壇 17.08.21

夏来る橋に町の名遺りけり
∟ 毎日俳壇 17.07.03

息白しハンバーガーの蝋引紙
∟ 毎日俳壇 17.01.23

ふともゝに絆創膏や冬浅し
∟ 毎日俳壇 16.12.26

てのひらに享くるしづけさ緑さす
∟ 毎日俳壇 16.07.04